槻欅

私について、色々と。

大学受験の総括

序 回帰 私は、たしかに試験に合格したのであるが、しかし「合格体験記」をお書きになっているおおかたの合格者と異なり、英雄譚は書き得ない。それは、私に謙虚さがあり、傲慢さがあるからだ。 私が合格したのはどれも地方国立大学であり、いわゆる駅弁大学…

「二年連続不合格者主席」

二年連続で不合格者主席だった。 2019年春、おおかた受かるだろうと思っていたK大学に落ち、近所の私立大学へ進学していた。中学や高校の時分、まさかそこへ通うことになろうとは思わず、内心小馬鹿にしていた大学である。入学間もない頃は、朝、目が覚めれ…

初めての、いつもの春

今年もまた、心晴れない春が訪れた。一年間、一般やAO、編入と可能な限りのあらゆる手段を尽くしたが、惨敗である。まさか落ちるものかとも言えるほどに譲歩して出願した国立前期も、やはり、あっさりと落ちてしまった。前年度の倍率が1.7倍であったのに対し…

帰りたい

これほどまでに堕ちるとは。 街で浜学園や日能研のリュックを背負った小学生を見かけるたびに、もう十年も昔の日々を回顧し、現状との落差を突きつけられ、途方もない失意に陥る。灘や甲陽といった頂点には届かぬものの、それら最上位の後に続いて行くのだと…